自然と歴史の中を歩く！

　尾根道に出てからしばらくは比較的ゆるい傾斜の道が続きます。そして、その先には、私が「無駄な下り坂」と呼んでいる箇所に出ます。「無駄な下り坂」とは、上りが続く秋葉山表参道の中で、唯一の下り坂だから。ほんのわずかですけど、ちょっとでも下れば、その分、余分に上らなくてはなりません。この下りがなければ、その差はわずかですけど楽なはずです。

　まあ、それは仕方ないとして、その後には、ほぼ真っ直ぐに続く土佐坂が待っています。真っ直ぐな坂道はジグザグな坂道よりも、歩く距離は短くなるとは思います。それでも、やはり角度は急。ここまで来て、土佐坂はちょっとした苦行です。

　もともとの坂は、現在の土佐坂の左側の尾根道。その先には三角点もあり、もっともっと急な坂。土佐の殿様の命令で、そんな尾根道を避けて造られた巻き道が「土佐坂」。それでも、その先に秋葉寺の仁王門が見えれば、ちょっとした達成感が味わえます。