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2018年03月06日

金原明善翁生家を訪ねて③―屋根裏の小屋組みとヨキ痕

屋根裏の小屋組み 金原明善翁生家の正確な建築年代は不明ですが、安政元年(1854)の安政東海大地震や万延元年(1860)の天竜川洪水により傷みが生じ、慶応2年(1866に改築工事がなされたとする記録が残っているそうですから、それ以前に建てられたことは明らか。

 そして、建築当時の茅葺き屋根から現在のような瓦葺きに改修され、西側と北側の離れの座敷が造られたのもその時とのことですから、掛塚の大工・鈴木傳重郎が腕を振るったのは、おそらくその時のこと。

ヨキ痕 2階に上がって屋根裏を見上げると、天井板が張られてはいませんので屋根裏が透けて見えます。太い自然曲がり丸太の木材が、梁、桁、束と力強く組み合わされています。

 そして、木材の表面に残る刃物の痕は、手斧よりも大きく、「ヨキ(斧)痕ではないか」と言うのが金原理事長の解説。

 築150年を超える木造住宅でも、良材を使って造り、管理と改修とを徹底すれば、安全に長持ちさせることができることを、金原明善翁生家が証明しています。





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