2017年10月04日
「ぼんぼり」30年ぶり復活 浜松・天竜区の秋祭り催事

祭りは同町気田の南宮神社の例祭。本祭前夜の宵祭りで、地域の子供が自作した木製の灯籠を持って山の集落を練り歩く催事をぼんぼりと呼び、秋の風物詩になっていたが、子供が減ったため取りやめた。
同地区の人口は約100人。大半が70歳以上の高齢者で中高生はいないが、最近、小学生以下の子供が6人になった。同地区出身で小学生の子供を2人持つ市職員鎌倉久由さん(41)が「かつてのにぎわいを取り戻したい」と、自治会などに働きかけ、復活することになった。
祭典長の鏡田哲之さん(64)は「自分が子供時代は夜の山に浮かぶ明かりが幻想的だった」と振り返る。祭り好きの副自治会長和田旬市さん(64)は早くもぼんぼりを手作りし、子供たちに作り方を教えている。
仇山自治会長の森田秀俊さん(62)は「若連が解散して自治会が祭りを運営するようになり、年々さみしくなっていた」と復活を歓迎する。
ぼんぼりを行う宵祭りは20日午後6時から、21、22の両日には本祭が営まれる。(「静岡新聞」より)
一旦途絶えた祭り復活には、苦労があったと思います。しかし、祭りの復活は地域コミュニティーの回復。これで、子どもたちに失くしていけない「地域の文化」を伝承して行くことができます。