大洞院&遠州三山の「龍」⑤―法多山尊永寺の金燈籠
以前「
袋井・法多山を訪ねて⑥」で紹介したように、法多山尊永寺の参道や境内には、戦時中の供出を逃れた青銅製の金燈籠が建てられています。
六角形の中台の各面には6体6様の「龍」。それだけでなく、燈籠の笠の突端の「蕨手」と呼ばれる飾りにも「龍」。いやいや、これは蜃気楼を吐き出すといわれる「龍」に似た「蜃」。
「龍」も「蜃」も、火災から本堂を護る願いを込めて燈籠が寄進された証。ちなみに燈籠の「籠」は「竹+龍」ですが、これは「ロウ」という発音を示すだけで、「龍」に由来する漢字ではないそうです。
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