富士山麓を歩け!歩け!③―本栖湖の起源
そもそも、本栖湖があるのは山梨県南都留郡富士河口湖町と南巨摩郡身延町の間(境界は不明)。富士五湖の中では一番西にあり、最大水深121.6メートルと最も深い湖です。
元々は、西湖や精進湖とつながった「剗の海(せのうみ)」と呼ばれる大きな湖だったのが、延暦2年(800)の富士山噴火による溶岩流で本栖湖が分かれ、さらに貞観大噴火(864)でさらに西湖と精進湖に分断され、現在の三湖となったとのこと。
湖面の標高は約900メートルですが、川による流入や流出はなく、すべて地下水脈により水位が維持されているのです。つまり、これが本栖湖の水が青く澄み、透明度が高い理由。本栖湖はもちろん、世界文化遺産「富士山」の構成資産です。
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