秋葉街道「大野宿」を歩く⑩―「右あきは道」の燈籠
「大野桐谷の渡し」の対岸は、JR飯田線が通る引地地区。引地を通る道が、鳳来寺と秋葉山とをつなぐ、かつての「秋葉街道」だったのです。
そのことを伝えているのが、引地に残された燈籠型の道標。竿部には「右あきは道」「ほうらいじ」、前には「秋葉大権現」「奉薬師如来」「村中安○」と刻まれています。
裏面には「安政四年霜月」と刻まれているようでしたので、西暦1857年。江戸末期の不安な時代だからこそ、人々は一層、神仏を詣でるために遠路はるばる歩いて来たのでしょう。
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