出かけよう!引佐町伊平⑧―百年桜と長興寺
伊平にある寺について調べてみれば、滝清水清水寺、松山観音堂、仏坂竹馬寺などの名が出て来ますが、墓地があって住職がいるお寺は臨済宗方広寺派の再香山長興寺だけみたい。
長興寺に向かって歩いて行くと、「百年桜」と名付けられた桜の木がありました。この桜は「大正2年(1913)池田猪三次氏の尽力により宮口から伊平を経て奥山までの道路が完成した。その記念として伊平から背山まで吉野桜が植えられた。この老木の桜は唯一残っている木である。」とのこと。
つまり、伊平警察官駐在所の角に建てられていた「奥山久留女木往還」の工事が完了した記念に植えられた桜のようです。
長興寺の山門脇には地蔵堂があり、六地蔵ならぬ「地蔵菩薩七体を祀る」とされ、真ん中の菩薩だけは片膝立てた座像。今にも救済に出かけんとする姿です。
さらにその隣には、「十一番再香山長興寺」と刻まれた石碑。「長く興る 寺古(こ)そ 何連(いずれ) 優曇華(うどんげ)の 再び香る 山ハ 藐姑射(はこや)ぞ」は、慶安4年(1651)後水尾天皇の皇子として生まれ、細江町にある初山宝林寺住職であった法源禅師作の和讃。「長く興る寺」が長興寺の名の由来。「藐姑射」は不老不死の仙人が住むという山。宝林寺は黄檗宗ですが、臨済宗も黄檗宗も同じ禅宗です。
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