「菊の節句」に菊川市を訪ねる⑦―掛川・八坂神社の忠魂碑
帰り道で立ち寄ったのは掛川市中(なか)の八坂神社。八坂神社には、遠州報国隊の一員として倒幕に参加した大久保春野の筆跡が残る忠魂碑が建てられていました。
八坂神社の忠魂碑は全部で5基。右側の2基が大久保春野の書いた文字。一番大きくて目立つ右から2番目の石碑には「忠魂碑」(左の写真)、1番右の碑には「明治三十七八年戰役凱旋記念」(右下の写真)と刻まれています。
ともに「陸軍大将正三位勲一等功二級男爵大久保春野書」とも刻まれ、大久保春野の位階や受勲歴と照らしてみれば、「正三位」は明治41年(1908)、「勲一等」は同38年(1905)、「功二級」は同39年(1906)、「男爵」は同40年(1907)でしたので、2つの碑の文字が書かれたのは、明治41年(1908)以降。「明治三十七八年戰役」とは、日露戦争のことです。
その他の碑は「日清戦役凱旋○○」「日露戦役紀念碑」「大正三年乃至九年 戰役記念」。「大正三年乃至九年」とは、いわゆる第一次世界大戦のことです。
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