富幕山から幡教寺跡へ④―イナモリソウとホシザキイナモリソウ
6月4日の富幕山(とんまくやま)で出会いたいと思っていた花は、アカネ科のイナモリソウ。イナモリソウ(稲森草)の名前の由来は、三重県の稲森山、稲森谷で発見されたことよるとされ、もしも富幕山で最初に見つかっていたら、トンマクソウ(富幕草)と名付けられていたかも知れません。
小さな草の割には、はっきりと分かる花。うっすらピンクの花には、5弁と4弁のものとがあり、どちらも富幕山で見ることができます。
さらに言えば、あの牧野富太郎博士が高尾山で見つけたとされるホシザキイナモリソウも咲いていました。以前、ホシザキイナモリソウはイナモリソウの変種とされていましたが、現在は別扱いはされず、分類上は同品種。富幕山のイナモリソウの間でも、お互いに別種と思ってはいず、仲良く花を咲かせていました。
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