富士山麓を歩け!歩け!⑫―樹海の苔とシダ
青木ヶ原樹海は、ヒノキと広葉樹とが混在する自然林。溶岩に覆われ表土が少ないせいか、いわゆる雑草と呼ばれるような植物はあまり育ってはいません。
溶岩の表面は濃い緑色の苔に覆われ、ヒノキの葉に似た苔はイワダレゴケ。イワダレゴケは日本だけにとどまらず、ほぼ世界中に分布している逞しい苔。ただ、日当たりが好い所は苦手で日陰を好む苔ですから、青木ヶ原樹海は理想的な環境と言えます。
苔のようなシダのような葉をしているのはコケシノブ。名前に「苔」と付けられてはいても、コケシノブは苔ではなくてシダの仲間。名前の「忍」は「堪え忍ぶ」という意味で、生命力が強いことを表しています。
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