富士山麓を歩け!歩け!⑪―溶岩流の痕跡
初めて歩いた青木ヶ原樹海。樹海とは、風になびく木々の様子を海原でうねる波に見立てて付けた名前。私が歩いた東海自然歩道は国道139号にほぼ並行していますので、道に迷う心配はありません。海のように広大な森林はすべて溶岩流の上に形成された原生林。
道の脇には溶岩が固まって出来た石が露出し、あっちにもこっちにも溶岩が流れた跡のような溝も残っています。そのほとんどは、西湖と精進湖とを分断した貞観大噴火(864)によって流出したもの。
もちろんですが、東海自然歩道は未舗装の自然道。しかし、決して荒れた道ではありませんし、陽射しも遮られて涼しさえ感じるほど。比較的平坦で、歩くペースは国道139号の歩道を歩いた時よりも速く、順調に本栖湖へと向かうことができました。
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