井伊谷の龍潭寺を訪ねる③―山門
臨済宗妙心寺派のお寺、龍潭寺(りょうたんじ)境内の入口に建てられた山門(大門)は明暦2年(1656)に再建され、龍潭寺境内では2番目に古い建物。本瓦葺きの四脚門です。
山門に掲げられている扁額には「萬松山」と書かれていましたが、これが龍潭寺の山号。左下には、この字を書いた朝鮮通信使の「雪峯(せっぽう)」の名が見られ、彦根藩井伊氏のもとで書いたものが龍潭寺に納められたとされています。
ちょっと不思議なのは、山門を抜けると正面には石垣が積み上げられ、真っすぐ前には進めません。まるで、城門のような堅固な守りです。
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