渥美半島・田原の町歩き⑤―慶雲寺
そして、龍泉寺の東隣にあるのは曹洞宗の慶雲寺。山号は「田原山」。本堂の中を覗いてはみませんでしたが、今川義元が寄進したと伝えられる十一面観世音菩薩が祀られているとのことですから、「田原山」の山号は、田原城を攻めて落城させ,以来、城代を置き、田原を東三河支配の拠点した歴史と繋がりがあるのかも知れません。
山門の前にもソテツが植えられていましたが、本堂前の左右にもさらに大きなソテツがあり、このソテツは「慶雲寺のソテツ」として「たはらの巨木・名木100選」に指定されている木。
ソテツの自生地は沖縄や奄美大島などの亜熱帯地域とされていますが、桃山時代から江戸時代初期にかけて流行したようですから、「慶雲寺のソテツ」も太平洋を船で運ばれて来たソテツに違いありません。
関連記事