› 自然と歴史の中を歩く! › 出かけよう!北遠へ › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 民話・言い伝え › 長沢に残る言い伝え②―牛を飼うことは禁制

2020年07月14日

長沢に残る言い伝え②―牛を飼うことは禁制

八握神社 浜松市天竜区長沢(阿多古川筋)の八握(やつか)神社の入口近くには、由緒などを記した看板が立っています。その中に書かれている「伝承」に興味が湧きましたので紹介します。

 往古より当長沢村では家畜として牛を飼うことは禁制とされてゐた。また村内を牛が通ると雨が降ると信じられ代々言継れて来た。

 「御祭神」は「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」とされてますが、「貞観弐年(860)」に「尾張国津島」より「若牛牛頭天王社」を勧請したとありますので、「祇園行事」でも知られる津島信仰が元であったと思われます。

 「牛頭天王」の名にあやかって牛を飼わない禁忌とは、他でも見られますが、「牛頭天王」と言えば神仏集合の神。神仏分離令以降、「建速須佐之男命」と同一視されています。

由緒などを記した看板 夏に疫病が流行しないように祈願する「祇園祭」は、今も行われているのでしょうか?今なら、新型コロナウイルス感染症かな?

 往古は牛頭天王社の正月神事として破魔弓神事が行われ其名残として今も破魔射場(ハマイバ)矢別當(ヤベットウ)精進矢所(ショウジンヤドコロ)等の地名が残っている。

 正月に行われる「破魔弓神事」とは、「鹿(シカ、シシ)うち神事」のことかな?



同じカテゴリー(出かけよう!北遠へ)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
長沢に残る言い伝え②―牛を飼うことは禁制
    コメント(0)