晩秋の富幕山を歩く⑥―キッコウハグマ
正直に言って、富幕山(とんまくやま)でキッコウハグマが咲いているとは思ってもみませんでした。たまたま、山頂で出会った人から「エンシュウハグマは終わったけど、キッコウハグマは今が盛りだよ」と話を聞き、案内してもらうことができたのです。
キッコウハグマが咲いていたのは、昨年、紅葉を見に行った「パノラマ」と呼ばれる場所。見晴らせる集落は、愛知県新城市の黄柳野(つげの)。景色を見ている私の足元に、小さなキッコウハグマの花が咲いているのに気づきました。
そして、辺りを見回して驚いたのは、1株2株ではなく、群生しているキッコウハグマの数の多さ。秋葉山で咲くキッコウハグマと比はべようがないほどの多さです。
キッコウハグマだってキク科の花。花の大きさは小さくても、これだけの数が咲いていたら、「秋の菊花展」の主役はキッコウハグマと言ってもよいかも知れません。
関連記事