「秋の彼岸」の粟ヶ岳に登る②―ネコハギと彼岸花
深川寺(しんせんじ)で咲いていたマメ科の花はメドハギに似ていますが、在来種のネコハギ。葉にも茎にも柔らかな毛が生えているのが特徴です。
そして、墓地の脇で咲いていたのは彼岸花。墓地に彼岸花が植えられていることが多いのは、土葬だった時代の墓に、モグラやネズミ、野良犬などが近寄らないようにするため。彼岸花には約20種類以上の有毒アルカイドを含まれているのです。
彼岸花を田んぼの畦道で見かけることが多いのも同じ理由。もしも、山間で中国原産の彼岸花を見かける機会があったなら、そこには人々の暮らしがあったという証拠と考えることもできます。
関連記事