井伊谷の龍潭寺を訪ねる⑧―鴬張りの廊下
本堂が建てられたのは延宝4年(1676)。本尊の虚空蔵大菩薩は秘仏とされ、御前立の釈迦如来三尊佛も姿を拝むことはできません。
しかし、龍潭寺(りょうたんじ)の魅力の1つは短手方向に張られた本尊前の廊下。短手方向に張られているのは、庭の側から本尊を拝むことを想定しているのだろうと思います。
そして、この廊下は有名な鴬張り。歩くたびに♪キュキュと音がします。これは、廊下板を固定する金具が年月を経て緩み、釘と擦れて出る音。鴬張りは敵の侵入を知らせるためと言われて来ましたが、どうやらそうではなかったようです。
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