出かけよう!引佐町伊平㉙―伊平水車
国道257号線から1段下がった場所、漆喰塗り壁の土蔵が残っています。入口を覆う大きな庇屋根が印象的。そして、その隣には昔懐かしい水車も。この水車は昭和30年(1955)頃まで使われていたという水車を復元したものとのことで、今でも使えそうです。
私の先祖は水車を使った精米を生業としていたと聞いています。そして、子供の頃、祖父の車で出掛けた引佐町。そこが引佐の何処であったのか覚えてはいませんが、製材用の水車を見たこともありました。水の流れや落差をエネルギーに替える水車は、水力発電にも生かされています。
山に降った雨がすぐに川へと流れるのではなく、山に育つ森林土壌に蓄えられることにより洪水を防ぎ、時間をかけて湧き出し、私たちの暮らしを支えてくれているのです。これが水源涵養機能であり、感謝すべき自然のサイクル。観音の慈悲に対しては、心からの感謝の気持ちで応えるしかありません。
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