出かけよう!引佐町伊平⑤―旧伊平銀行
国道257号を通る時、気になっていたレトロな洋風建築。いつも横目に見ながら通り過ぎていましたが、今回はじっくりと。2階を見上げると洗濯物が干してあり、現在も誰かが住んでいるようです。
「伊平秋葉堂」で出会った人によると「この建物は伊平銀行。前は地区で管理していたけど、国道工事で立ち退きしなくちゃならん人が出て、それから、その家族が住むようになったんだ」とのこと。「伊平銀行だぜ。こんな小さな村に銀行だぜ」。
調べてみると、伊平銀行の開業は明治30年(1897)3月。昭和4年(1929)11月に解散とされていますので、それまでは営業が継続されていたようです。
2階建てにしては、背の高い正方形の寄棟建築。屋根を見上げると、中央の頂点に「立物」と呼ばれる飾り瓦が飾られ、勾配部分の隅棟瓦は打出の小槌で鬼瓦は巾着袋の形。いかにも、銀行らしいデザインです。
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