漢方医・三輪家の薬箱③―「蝉脱」はセミの抜け殻
「蝉脱」と書いて「せんだつ」と読み、思った通り蝉の抜け殻です。「蝉退(ぜんたい)」と呼ばれることが多いようですが、三輪家の薬箱の中では「蝉脱」。「蝉」の字は「虫+ツ+日+十」。「十」は「日」に突き抜けてはいません。
蟹や海老の殻にも含まれるキチン質に、鎮痛、消炎、解熱、痙攣止めなどの薬効があるのだそうです。と言うことは、粉にして内服するのでしょうね。
湿疹やアトピー皮膚炎にも効くということは、外用薬にも使われるようです。
日本では、クマゼミやアブラゼミの抜け殻を利用したようですが、蝉の抜け殻だったら、いくらでもあります。飲んだら、鳴きたくなるかも知れませんね・・・?
*コロナ自粛の昨今、ブログ記事の取材もままならない日々が続いています。記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたが、過去記事を再掲載させていただきました。
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