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2019年02月05日

2019年、真冬の青谷を歩く⑧―石灰採掘

石灰岩 「静岡県地名大辞典・角川書店」の「青谷村」の項には「産物は石灰・薪炭・鮎・和紙・茶等」とあります。「石灰は文化年間に米沢(みなざわ)村名主伊三郎によって採掘されたが、採算不能で中断」。

 江戸時代の石灰は、何に使われていたのでしょうか?

「地質調査 昭和23-25年 秋葉山AKIHASAN」 先ずは、建築材料の漆喰。石灰岩を竈で焼いて白色粉末にした漆喰は、防火性と耐久性に優れ、江戸時代の商人の土蔵や神社仏閣に使われることが多くなりました。

 また、赤土・砂利などに消石灰を混ぜた「叩き土」は、土間を固めるのに使われました。さらに、明治時代には、消石灰による土壌改良が勧められ、さらに需要が高まったのですが、採掘は文化年間(1804-18)だけだったようです。

石灰岩 工業技術院地質調査所による「地質調査 昭和23-25年 秋葉山AKIHASAN」の中で、青く塗られているのが石灰岩地帯。ちょうど小堀谷鍾乳洞の付近に、幾筋かの帯が描かれています。

 地元の人の話でも「青谷集落の山では石灰岩は見ない」とのことでしたので、石灰岩の帯が地殻変動により地上に露出した場所が、小堀谷鍾乳洞だということのようです。

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