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2018年12月08日

古い絵葉書「飯田線中部天竜大嵐間線路付替開通紀念」③―峯ずい道、大原ずい道

11ブームドリルジャンボー 袋の表紙には、「11ブームドリルジャンボー」と「テレスコピックスチールホーム」の写真が。ともに、トンネル工事に使用される機械。ドリルジャンボはトンネル掘削機、スチールフォームは掘られたトンネル内側をコンクリートで固めるための型枠機械です。

テレスコピックスチールホーム 「付替工事の特色」として「ずい道橋りようが多く、その延長は全長の67%を占めている。この中には国鉄第4位の大原、第8位の峯等の長大ずい道・・・」とあり、当初の予定工期が38ヶ月だった大原トンネルは「全断面工法」を採用することにより、22ヶ月で完成することができました。

㐧ニ相月トンネルより㐧三相月トンネル及び横吹トンネルを眺む 「全断面工法」とは、小さな穴を次第に大きく掘るそれまでの工法ではなく、設計通りの穴の大きさを一気に掘削する工法。その工法に必要だった機械が「11ブームドリルジャンボー」や「テレスコピックスチールホーム」だったのです。

 飯田線のトンネルと言えば、旧三信鉄道時代にアイヌの測量技師・川村カネトが携わった、日本の鉄道工事史上で最難関と言われる工事が思い出されます。20年後には近代的な工法と専用機械が導入され、グンと能率が上がったようです。

㐧一大原トンネルより大原駅を眺む 「㐧ニ相月トンネルより㐧三相月トンネル及び横吹トンネルを眺む」と「㐧一大原トンネルより大原駅を眺む」は、開通当時のトンネルの写真。もちろん、古い絵葉書「飯田線中部天竜大嵐間線路付替開通紀念」の中の2枚です。



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