桜散る小國神社境内地⑬―ホウチャクソウとスルガテンナンショウ
ホウチャクソウの花が風に揺れ、宝鐸(ほうちゃく=風鐸)を鳴らせていました。ホウチャクソウの見た目は、アマドコロやナルコユリに似ていて、アマドコロやナルコユリは山菜として食用にされて来たのですが、ホウチャクソウはアルカロイド成分を含む毒草。間違えてはいけません!
そんなホウチャクソウは、イヌサフラン科チゴユリ属。そして、スルガテンナンショウはサトイモ科テンナンショウ属。こっちは分かりやすい分類です。さらに言えば、スルガテンナンショウの別名はエンシュウテンナンショウ。静岡県、山梨県、長野県、愛知県と岐阜県の太平洋側にのみ分布する日本固有種。
ただし、全草に毒があり、汁が着くだけでもかぶれることがあるそうですから、毒抜きして食用にするなんて、考えないことにしましょう。
関連記事