「春の彼岸」の秋葉山に登る⑨―成長したアサギマダラの幼虫
秋葉山表参道でアサギマダラの幼虫を見つけて以来、その成長が気になって、気になって。今回も食草であるキジョランの葉を裏返してみると、まだまだ小さいままの幼虫もいましたが、大きく成長した幼虫も。春の暖かさを感じ、もっともっとキジョランの葉を食べれば、もうすぐ蛹化するでしょう。
しかし、キジョランは毒(アルカロイド)を持つ植物。そんなキジョランをアサギマダラの幼虫が食べても大丈夫なのでしょうか?
アサギマダラが食べたキジョランの葉には、丸い穴が開き、その周りはキジョランから出た乳液で白く彩られています。実は、アサギマダラの幼虫は、先ず葉の裏側から円形に齧り、そこから出て来る乳液に含まれている毒(アルカロイド)を抜き、乳液が固まってから、その内側を食べるのだそうです。
そうすれば、成長を妨げることはなく、適量の毒を体内に含んだ毒蝶へと成長。これが、秋葉山で見られるアサギマダラの秘密です。
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