旧金指街道を歩く⑬―「何事も かかる浮世か 月の雲」
実相寺は臨済宗方広寺派の寺で、金指近藤家の菩提寺でもあり、本堂・観音堂・庚申堂は浜松市指定有形文化財です。
しかし、私が一番紹介したいのは松島十湖の句碑「何事も かかる浮世か 月の雲」。松島十湖は嘉永2年(1849)豊田郡中善地村(現在の浜松市中央区豊西町)の生まれ。自作の句碑が各所に残り、俳人十湖として知られていますが、初代引佐麁玉郡長に就任した人物でもあります。
まったく偶然ですが、「何事も かかる浮世か 月の雲」は、私の実家の襖にも松島十湖の筆跡でありましたので、何度見ても特別な思いです。
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