家康ゆかりの岡崎を歩く⑮―「きらみち」の道標
「岡崎城下二十七曲り」の途中には、金のわらじの案内柱だけではなく、石柱の道標も。しかし、それとは違う「きらみち」と刻まれた古い道標もありました。「きらみち」は「吉良道」の意味。ここは、かつての幡豆郡吉良町(現・西尾市吉良町)へと続く道への分岐点なのです。
出会った2本の道標に刻まれていた文字は「きらみち」と「西 京いせ道』「東京みち」。「明治二己巳年十二月建立」とも刻まれていましたが、当時はまだ旧暦でしたので、西暦では1869年~1870年。どちらにしても、古いものであるのは違いありません。
吉良の「きら」とは☆キラキラネームかなと思ってしまう人もいるかな?でも、その考えは間違いではないのです。吉良の「きら」とは、吉良が☆キラキラ光る「雲母(きらら=きら)」産地だったから。まざに☆キラキラネームだったのです。
関連記事