後藤岩五郎作の龍を訪ねて西楽寺へ⑤―赤い世界
せっかく、真言宗の古刹、安養山西楽寺(あんようざんさいらくじ)を訪れたのですから、本堂の中に入ってみました。入母屋造柿葺の本堂に足を踏み入れると、格天井には絵が描かれ、柱も虹梁も鮮やかな赤い世界。
今では朱塗りと呼ばれることが多い赤い塗料で塗られた寺社建築は、元々は「丹塗り」と呼ばれ、「丹」とは水銀と硫黄を含む毒性の高い物質で木材の腐食防止や防虫対策として利用されて来ました。
そうと知ってはいても、赤は魔除け。まるで、極楽浄土をイメージしているかのようです。
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