「猛暑日」の国境(くにざかい)を歩く⑰―「移動は慎重に」
武田信玄の軍隊を2つに分け、青崩(あおくずれ)峠ともう1つ東にある峠を越したことから、「兵越」と名付けられたと伝えられる兵越(ひょーこし)峠も、信濃国と遠江国との国境。昨今では「峠の国盗り綱引き合戦」の結果により、毎年、国境が変更され、現在は静岡県側に2メートル食い込んだ状態です。
予定通りなら10月25日(日)が「綱引き合戦」の予定ですが、もしかしたらコロナ禍の今年(2020)は中止になるかも知れません。
標高1165メートルの峠を登り切って駐車場に車を止めた段階で、私は「県境を越えた移動の自粛」を破ったことに。浜松市が建てた看板にも「新型コロナまん延防止のため都道府県をまたぐ移動は慎重にお願いします」の文字が。そこには、松本ナンバーの車が止まり、家族連れが遊んでいましたので、思わず「申し訳ありません!県境を越えてしまいました!」と平身低頭。
静岡県側には駐車場がありませんし、路上に県境を示すラインを引いておいてくれないと、気づかぬ間についつい・・・
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