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2025年01月28日

浜名区堀谷の里を歩く②―石灰岩の採掘跡

 小堀谷の集落で聞いたこと。それは、かつて小堀谷では石灰岩の採掘が行われていたという話。石灰岩は、「小堀谷鍾乳洞」だけでなく、今もあちらこちらに露出しています。家の入口や石積みをみれば、小堀谷が石灰岩地帯であることは一目瞭然。「昔は、山から石灰岩を採掘し、運び出していたんだよ」とのこと。

石灰岩の露頭
石灰岩の石垣

 そんな石灰岩の採掘現場の1つは、「小堀谷鍾乳洞」のすぐ前、「小堀谷集会所」が建てられている場所。確かに、不自然に広く平らな場所で、そそり立つ岩壁は自然に崩れたのではなさそう。つまり、戦後の建設ブームを背景にセメントの需要が高まった時代、人の手によって石灰岩を採掘した痕跡がこの岩壁。しかし、小堀谷での石灰岩採掘は長くは続かなかったようです。

「小堀谷集会所」
「小堀谷集会所」前の岩壁

地質図 以前にも紹介しましたが、地質図で確認すれば、天竜区青谷の「青谷」は緑色片岩、青谷の小字とされている「小堀谷」は石灰岩地層(ls)が長く伸びている場所。石灰岩は、サンゴや貝の仲間が堆積できた岩。つまり、小堀谷付近は海の底だったのです。



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