阿多古川沿いに残る道標⑯―吉沢の道標
県道9号天竜東栄線で大地野隧道を抜け、佐久間町に入って最初の集落は、県指定天然記念物「浦川のホソバシャクナゲ群落」や旧佐久間町指定天然記念物「吉沢の田高杉」で知られる吉沢。阿多古川沿いではなく、奥山川沿いの集落です。
「吉沢の田高杉」を目印とした分岐点にも、道標(みちしるべ)が建てられています。文字を読んでみると「右 熊村、横山、阿多古、二俣」「左 山戸金、深造、白倉、秋葉山」。「山戸金」「深造」とは、一体どこなんでしょう?
「角川日本地名大辞典22静岡県」で調べてみると、小字一覧の「浦川」の中に「山戸金」と「新造」の小字名が見られます。「山戸金」は「やまとがね」、「深造」は「新造(しんぞう)」。
北遠のかなり隅々まで出かけたことがある私でも、まだ行ったことのない山間の集落への道案内でした。
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