花咲き、花散る北遠をグルリ⑨―ムシトリナデシコとノハラツメクサ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2021年07月07日 04:36

 「絶滅危惧種」が育ち、蝶が舞っている「静岡県の山奥」は、日本古来の自然環境が維持されているエリアと思ったら大間違い。近くに咲いていた鮮やかなピンク色の花はナデシコ科のムシトリナデシコ。ヨーロッパ原産です。

 白い小さな花も同じヨーロッパ原産、ナデシコ科のノハラツメクサ。どちらも外来種ではあるのですが、現在「絶滅危惧種」とされているセンリゴマだって、元はと言えば中国原産。原産国の中国で絶滅してしまったため、「静岡県の山奥」だけに生育する環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠA類(CR)」として認定されているのです。

 ルーツを辿れば、私たちだって縄文人と大陸から渡って来た渡来人とが混血して生まれた子孫なんですから。

 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ①―五輪橋?
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ②―ヒロハコンロンカ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ③―ネムノキの花とモリアオガエルの卵塊
 【関連記事花咲き、花散る北遠をグルリ④―あいづき昆虫館
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑤―マタタビとキササゲ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑥―ノリウツギとヤマアジサイ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑦―水枯れの布滝とキツリフネ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑧―ツメレンゲとクロツバメシジミ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑩―ウツギの花にやって来たミドリヒョウモン
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑪―サワギク
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑫―山住神社
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑬―エゴノキの落花
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑭―夏椿の落花
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑮―ヤマボウシとヤマホタルブクロ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑯―ヤマトウバナ
 【関連記事花咲き、花散る北遠をグルリ⑰―ヤマクワガタとヤマサギゴケ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑱―イボタノキ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑲―竜頭山
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ⑳―モミジイチゴ、ニガイチゴとエビガライチゴ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ㉑―ササユリとコアジサイ
 【関連記事】花咲き、花散る北遠をグルリ㉒―コゴメウツギとトリアシショウマ

 【関連記事】天竜川右岸河川敷の自然②―ピンク色の花

 【関連記事】春の野原を歩く⑤―ノハラツメクサ
 【関連記事】2019年、早春の野の花⑥―ノハラツメクサとコメツブツメクサ

関連記事