三ヶ日から嵩山へ「姫街道」を歩く④―華蔵寺と日比沢分校跡
日比沢にある寺は清浄山(しょうじょうざん)華蔵寺 (けぞうじ)。現在は曹洞宗ですが、平安時代末期には真言宗の寺として開山されていたとされ、長い歴史のある寺。鎌倉時代初期の作とされる木造薬師如来坐像は、県指定有形文化財です。
そして、華蔵寺前の広場が日比沢分校跡。日比沢分校の開校は明治31年(1898)。西浜名村立西浜名尋常高等小学校日比澤分教場として開設され、昭和44年(1969)の閉校時には三ヶ日町立西小学校日比沢分校。
分校跡の片隅には二宮金次郎の石像が残され、台座にある金属プレートには「時は金なり」「昭和二十八年十一月一日」の文字が。日比沢は三ヶ日の中心部からそれほど離れた位置ではありませんが、ここに分校が開設されたということは、子供の数は現在よりもかなり多かったのだろうと想像されます。
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