花咲き、花散る北遠をグルリ⑱―イボタノキ
せっかく登り口に車を止めたのですから、竜頭山に登らないという手はありません。登り始めてじきに見つけたのは、先が4裂した筒状の白い花。モクセイ科のイボタノキです。
イボタノキと言えば、寄生虫のイボタロウムシが分泌する「いぼた蝋」。ロウソクの材料と言えばハチミツや松脂を思い浮かべがちですが、「いぼた蝋」も利用されていました。
そう考えてみれば、自然と共生して来たのがかつての暮らし。寄生虫の虫こぶまで利用していたのですから、私たちの先輩たちは、それだけ自然に関する知識も豊富だったのですね。
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