北遠の秘境・夏焼集落を訪ねる⑩―帰り道はトンネルを歩いて
帰り道は天竜区観光協会のPRビデオ撮影隊と離れ、かつての「夏焼隧道」だった夏焼第二隧道と「栃ヶ岳隧道」だった夏焼第一隧道は、私一人で歩くことにしました。
三信鉄道の「夏焼隧道」が竣功したのは昭和11年(1936)。ただし、アイヌの測量士・川村カネト(カ子ト)らが測量や掘削工事をした「夏焼隧道」と現在の夏焼側の坑口は違い、かつての坑口は現在より5メートルほど低い位置だったとのこと。
県道288号の通行止めとなっている区間を少しだけ南下すると、道の下に坑口らしきものが見られます。もしかしたら、これは1つ南にあったトンネルの坑口か?
素掘り跡が残るトンネル歩きは♪ワクワクしますが、その距離は「夏焼隧道」だけで1233メートル。竣工当時は1238メートル。98.6メートルの「栃ヶ岳隧道」を歩き切り、PRビデオ撮影隊の車に拾われて帰路に就きました。
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