色づき始めた「愛知県民の森」⑦―節理が見られる岩壁
そもそも、「愛知県民の森」があるのは中央構造線の内帯と外帯との狭間。園内に見られる滝は断層に由来するもの。滝以外でも、遊歩道脇の岩壁には開削の時に現れたと思われる節理が見られます。
この辺りの岩脈は、奥三河地域一帯で起こった大規模な火山活動によってできた地割れ目に、安山岩質の溶岩が貫入したことによるものと考えられています。そんな大事件が起きたのは、今から1500万年前のこと。
あるところでは、水平の節理。また、別のところでは斜めになった節理。これらは、火山灰が堆積し固化した凝灰岩と思われます。
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