桜散る小國神社境内地⑨―クマガイソウ
小國神社境内地を訪れる山野草好きな人たちの一番のお目当てはクマガイソウ。不思議な形をした花を咲かせるクマガイソウはラン科。環境省レッドリストで「絶滅危惧II類(VU)」に指定されているように、どこででも見られる花ではありません。
小國神社境内地のクマガイソウも、もちろん群生。ぷっくらと膨らんだ花の一部を、源平合戦で平敦盛(たいらのあつもり)と一戦を交えた熊谷直実(くまがいなおざね)が背中に背負ったとされる母衣(ほろ)に見立て名付けられたクマガイソウ(熊谷草)。ここには敵の姿は見られませんが、隊列を崩してはいませんでした。
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