2023年、真冬の青谷を歩く⑩―石灰岩の石垣
青谷の「青」は緑泥片岩の「青」。しかし、青谷の山里を奥へ奥へと歩いて行くと、小堀谷鍾乳洞(青谷鍾乳洞)があることからも分かるように、青谷の裏山は石灰岩地帯。
以前、「
新緑の青谷を歩く⑤」で紹介したように、石灰岩地帯の青谷の田の土はこれは山の土ではなく、豊岡村(現在の磐田市)から運ばれた土。江戸時代に、豊岡の人たちが1杯幾らで土を背負って来て、松の木を伐って埋めた上に土を乗せ、田んぼを造成したのだそうです。
そう思ってみれば、青谷の家の石積みは石灰岩。今は耕作放棄されてしまった水田跡にも、忘れてはいけない歴史があったのです。
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