「くんま水車の里」周辺のモノクロの自然③―コミスジとダイミョウセセリ
どこにでも顔を出すモノクロの蝶。それは落ち着きのないコミスジです。私だって、あまり偉そうなことを言える柄ではありませんが、コミスジは止まったかと思えば、すぐに飛び立ち、そして、また近くに止まり、私のことをおちょっくっているとしか思えません。
紋付羽織を纏っているのはダイミョウセセリ。ダイミョウセセリはコミスジと違い、葉に止まればこれ見よがしに翅を広げ、紋付羽織を見せびらかします。
熊で出会ったモノクロの自然と言いながら、そこで繰り広げられる時代劇では、蝶たちが主役を演じ、私は単なる脇役。いえ、いえ、只見の観客と思われているのかも知れません。
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