春の気配の敷地里山公園②―ナズナとタネツケバナ
「人日の節句(じんじつのせっく:1月7日)」には「春の七草」を具材にしたお粥「七草粥」をいただくのが日本の伝統。私が子供だった頃、実家では毎年「七草粥」を作っていただいていましたが、近頃では忘れられつつある年間行事。
それでも、この季節になるとナズナの花が目に留まります。
ナズナによく似たアブラナ科の花はタネツケバナ。ナズナの実はペンペン草とも呼ばれるように三味線のバチに似た形。タネツケバナは細長い実を付けます。
では、その細長い実、その中にある種が目立つから「種付け花」かと言うと、そうじゃあないんです。タネツケバナを漢字で書くと「種浸花」。稲の苗を育てる苗代を作るために種もみを水に漬ける頃に花が咲くという意味。つまり、農業指標の植物なんですね。
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