旧金指街道を歩く⑨―市神様 秋葉様
国道362号から再び旧金指街道へと入る角に、古びた木製の鳥居が建てられ、その奥に小さな社がありました。入口に建てられていた看板には「市神様」「秋葉様」とあり、国道362号に面した側には「市神様」の解説看板も。
市神様
この地の領主旗本近藤登之介季用(すえもち)公は、慶長二(一五九七)年に金指に市場を開き、毎月三と八の日に市を立てた。領域や近郷で生産された紙・木材・薪炭・茶・椎茸など多くの産物が取引され繁昌した。続いて嫡子貞用公の積極的な産業振興と巾広い文化政策によって市場は西遠江を代表する市場に成長していった。
町並は市場を中心に新しい町並が形成され、商店街に発展し、町衆は市場の玄関口である下本町に当市神を祀り、本町・上町にも同様に市神を祀り、金指市の末永い繁栄を祈願したものである。
江戸時代中頃、秋葉常夜燈と合祀され、今も一月初旬に厳粛に祭祀が受け継がれている。
金指観光協会
・・・とのこと。これが、浜松市北区(現在は浜名区)引佐町金指の歴史。まさか、市が立つほどの地域だったとは知りませんでした。
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