姫街道「半僧坊道」を歩く⑫―「半僧坊道」
姫街道「半僧坊道」を歩いて安間川を渡れば、そこからはかつての「市野宿」。そもそも、「市野」の名の由来は、「かつて市場が開かれたことにちなむ」(「角川日本地名大辞典22静岡県」より)との説も。姫街道の宿場町は、見附宿、市野宿、気賀宿、三ヶ日宿、嵩山宿、御油宿と続き、市野宿には本陣と脇本陣も設置されていたとのこと。
そんな「市野宿」に残されているのは、ちょっと大きめの「半僧坊道」の道標。いわゆる里程石とは違い、「○里○町」の文字は刻まれず、「半僧坊道」の左右には「右 金さし 平口ふどう」「左 きが 金さし」。
解説看板によれば、「明治十八年四月建之」とも刻まれているようでしたが、緑色片岩の表面の風化が進み、私の目には「半僧坊道」の文字しか読み取れませんでした。
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