森町「歴史の散歩道」を歩く⑲―「右 あきはみち」の道標
観音堂と思われるお堂から、瀬入川に架けられた麻撒橋を渡り天宮(大上)に出ると、道路脇に2基の石柱が建てられていました。石柱は風化が進み、刻まれた文字をすべて読むことはできませんでしたが、1本には「右 あきはみち」の文字が。つまり、掛川、袋井から秋葉山へと向かう旅人たちへの道案内の道標です。
道標には「宝永六年己丑九月吉」とも刻まれて、西暦1709年の建立。もしかしたら、私がこれまでに出会った道標としては、渋川の寺野橋に袂にあった道標(1688年)に次ぐ古さも知れません。
隣りに建てられていた石柱の文字は読めませんでしたが、こちらは大洞院の参道を示すものかも。ここまでに見た「第八丁目」「第三丁目」と同じ町石だとすれば、「第一丁目」と刻まれていた可能性もあります。
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