阿多古川沿いに残る道標⑤―市場橋の袂
天竜区熊の道の駅「くんま水車の里」があるのは、熊の中心部に当たる「市場」。阿多古川に架けられた市場橋を渡って市場に入ることになります。
市場橋の袂に建てられている道標(みちしるべ)については、以前「
熊(くんま)の町歩き⑥」で紹介しましたが、裏側には「大正八年」の文字が見られますので、西暦1919年の建立。
表面に刻まれている文字は「右 横山秋葉山西川 左 字丸不動 大野鳳来寺」。「字丸不動」は「くんま水車の里」のすぐ近くにあり、その先へ進めば三河大野を経由して鳳来寺に行き着くことができるということ。
右のルートを採れば、現在の県道295号横山熊線を通って横山に出て、その先に進めば秋葉山、龍山町の西川(さいがわ)へ。それにしても、かつての熊は交通の要所として、旅人で賑わっていたことが想像されます。
「東海自然歩道」の木製道標によれば、左に向かえば「県境(Pref.Border) 黒滝(Kuro Falls)」、橋を渡ればくんま「水車の里(Susha-no-Sato)」、その先を右折すれば「秋葉ダム(Akiha Dam) ヒラシロ遺跡(Hirashiro Ruins)」です。
関連記事