冷泉・鉱泉跡を訪ね、旧磐田郡敷地村へ⑥―温泉山圓通寺
大平の分岐を右に進むと虫生ですが、左に進むと「温泉山圓通寺」があります。圓通寺は無住の寺のようですが、「大平の案内」の看板には、次のような記述が見られました。
「温泉山円通寺(元大平寺)天平時代 僧行基大平寺を開山 元禄三年 家康 円通寺に改める」
また、「湯沢の湯 この湯は歴史があり僧行基や家康も湯に入り身体を癒したといわれる」とも書かれ、ここでも行基と家康が登場。この逸話に基づけば、圓通寺の山号を「温泉山」としたのは徳川家康ということです。
「大平薬師堂 大平寅薬師如来は 江戸時代中期の宝暦年間に安置されたとされ十二年に一度寅年の秋 寅の日に合わせて開帳されてきた 目などの病に御利益があるとされる」ともあり、令和4年(2022)は寅年。寅薬師堂の再建工事は完了したようです。
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