焼津・花沢の里を歩く⑮―乳観音
法華寺で有名なのは乳観音(ちっちかんのん)―「子宝に恵まれ、母乳が出るようになる」として、近郷近在の母親たち信仰を集めて来たとのこと。乳観音のお堂の前に建てられた燈籠の笠は、どう見ても乳房の形。左右に2基が並んでいますので、これは母の乳房を模したものに違いありません。
法華寺が乳観音として信仰を集めた裏には、寺の仁王門の前にあった樹齢650年と言われるイチョウの気根があったようです。イチョウの古木は枯れてしまいましたが、仁王門の裏側には乳房に見立てられた気根が残されています。
気根に触れば乳が出るようになるとは、他でもよく聞く話。昔も今も大変な子育て。私は母乳ではなく、ヤギの乳で育ちました。
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