大井川の蓬莱橋を渡る⑫―牧之原大茶園
中條金之助景昭之像が建てられた高台から見下ろすと、茶刈りが済んだ広大な茶園が広がっているのが見張らせます。茶園は南東を向いた傾斜地。ただし、日本一の茶生産地の茶園は、さらに北へ西へと広がっていますので、中條金之助景昭之像は写真の茶園に背を向け、その視線は遥か上に向けられています。
明治2年(1869)、徳川家臣団や大井川川越人足たちによって開拓・造成された日本一の大茶園。磐田原や三方原でも同様に茶業が振興されたのは、茶が対外貿易の最大輸出品として注目されたからでした。
残念ながら、富士山は姿を見せませんでしたが、大井川の下流方向に目をやれば、平成6年(1994)に供用が開始された県道34号の島田大橋が見えました。
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