旧金指街道を歩く⑮―児玉如忠書「忠魂碑」
野原神社境内から上がった西側、実相寺の道を挟んだ東側に「忠魂碑」が建てられています。「忠魂碑」の文字を書いたのは「陸軍少将正三位 勲二等 功二級 児玉如忠書」とあり、児玉如忠(恕忠:じょちゅう)。
調べてみると、児玉如忠が正三位・勲二等を授与されたのは明治39年(1906)4月1日とありましたので、日清戦争、あるいは日露戦争に出征し戦死した死者を慰霊するために建てられたもの。
後ろに回れば、戦死者の名が刻まれていたのかも知れませんが、「忠魂碑」は戦争を正当化していた近代の日本の歴史を刻んだ遺産と言えます。
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