旧豊田郡敷地村に佇む道標②―「右 一宮 森町」
磐田市虫生(むしゅう)には、もう1つの道標があります。それは、敷地川の支流を少しだけ遡った辺り。西側の面には「右 一宮 森町」「左 山道」。つまり、前回紹介した落合下橋から東へと歩き、ここで右折して支流を渡れば、森町の小國神社へと向かう道だと教えているのです。
そして、こちらの道標にも「御慶典紀念」とあり、建立はやはり「大正十三年五月」。東宮殿下、のちの昭和天皇のご成婚記念として建てられたものであるのは、落合下橋の道標と同じ。
「大正十三年五月」の下には「敷地村○○」「虫生支○」と読める文字が刻まれていましたので、もしかしたら敷地村青年団虫生支部による建立だったのかも知れません。
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