阿多古川沿いに残る道標⑬―「右ハあきは道 左ハ大日道」
上神沢(かみかんざわ)の南の集落は神沢(かんざわ)。北進する現在の県道9号と神沢への分岐があり、「奉納大乗○」の石碑の隣りに、以前「
北遠の馬頭観音⑫」で紹介した線彫りの馬頭観音があり、その左右には梵字の下に「右ハあきは道 左ハ大日道」と刻まれています。
「あきは道」はもちろん秋葉山へと向かう道。「大日道」は、峰神沢(みねかんざわ)の天日(だいにち)山へと向かう道。
そもそも、神沢の「神」とは、「角川日本地名大辞典22静岡県」によれば「神々の祀られる大日山に源を発する西阿多古川を神沢、神沢川と呼んだことにする」とされ、「大日山」の表記は現在では「天日山」に変更されています。
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