阿多古川沿いに残る道標⑫―「右 鳳来寺豊川伊勢 左 半僧坊金指濱松 道」
毎年、ギフチョウを見に出かけに枯山へ行く時、私がアクセスする道は渋川側からではなく、県道9号を左折し、峰神沢(みねかんざわ)側から。その時の左折の目印が上神沢(かみかんざわ)の常夜燈。竿部の正面には「御即位紀念」「村中安全」と刻まれ、「大正四年十一月建之」は大正4年(1915)11月に執り行われた大正天皇の即位式を記念して建てられたもの。
そして、常夜燈の前に建てられている道標(みちしるべ)は「明治十五年十二月建之」とされ、西暦1882年の建立。北側には「右 鳳来寺豊川伊勢 左 半僧坊金指濱松 道」、渋川から峰神沢を通って下りて来た人には「☜ 秋葉山森掛川」。
鳳来寺や豊川稲荷はまだ分かりますが、明治時代にも、歩いて伊勢に向かう旅人がいたということでしょう。
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